財務メール配信 10(税理士・会計士論文)

財務会計の第10回です。

まず、企業結合からは交換取引との比較において、取得原価の算定方法を問うています。「同一種類・同一用途」の交換取引と「それ以外」の場合で取得原価が帳簿価額か時価かで異なってくる論点との関連で、取得とされた企業結合の取得原価算定を論じます。解説にもあるように、投資の継続・非継続の切り口からも説明できると良いでしょう。

企業結合・事業分離の論点は、税理士試験でも比較的問われていますから、基本的な出題には対応できるようにしておきましょう。


次はキャッシュ・フロー計算書です。操作性の低さがキャッシュ・フロー計算書の良いところですから、論点も少ない分野です。今回は基本的な総論部分だけの紹介です。さらっと確認して下さい。

会計上の変更・誤謬の訂正も、基本的な総論部分の紹介です。遡及適用の有用性は概念フレームワークの意思決定有用性を意識しています。

包括利益計算書では、リスクからの解放やリサイクリングなどの新しい会計の概念に関連する内容です。抽象的な部分が分かりにくいですが、具体的な勘定に照らししてしっかり確認して下さい。

以上です。