監査論メール配信 08.09.(会計士論文)

029からは不正リスクについてです。

まず、不正リスク要因については、監基報の付録を参考に、動機やプレッシャーの具体例、実行の機会の具体例等を頭に入れておくと、事例問題の対策になると思います。事例の中に具体例を見つけたなら、それをとっかかりとして、リスク評価において不正リスク要因を認識しているか、特別な検討を必要とするリスクとして取り扱う必要はあるか、リスク対応手続きとして、内容によっては全般的な対応を、あるいはアサーションレベルの対応をはかれているか、等を論じることができるはずです。

033~035は品質管理についてです。確認のため、(監査事務所内の審査→)協会の品質管理レビュー→監査審査会のモニタリングについて紹介しています。正面から問われるものではないと思いますが、監査上の問題点を指摘する問題文中に登場することもあるので、ざっくりとで良いので内容を知っておいてください。

036~038は継続企業の前提についてです。H21年の改正の背景について確認しています。改正を前後して本試験でも関連論点が出題されたので、もう一度出題される可能性は低いですが、この論点に限らず、改正点は改正後の規定のなかで強調すべき箇所になるので、背景を知っていることは答案の中で強調すべきところを知ることにもつながります。監査基準の改訂前文を読むように薦められる理由でもあります。意識してみてください。

以上です。