企業法 メール配信06(会計士論文)

前回に引き続き、機関から株主総会の論点です。

まずは、利益供与の事例問題です。H29年本試験でも利益供与に関連した出題がありました。

問い自体は会社の損害を回復する措置を問うものなので、①事例分析し利益供与に該当するかの問題提起、②利益供与に該当する場合の回復措置、に分けて答案構成します。①だけの問いになっているケースも考えられるため、分けて答案構成を用意しておいた方がよいと思います。

①では「株主の権利行使に関するか」が様々な事例で論点になってくると思います。120条2項の推定に当てはめられるならば、ある意味簡単ですから、そのパターンはしっかり用意しておきましょう。


次は、株主総会決議の瑕疵です。決議取り消し原因、決議無効原因、決議不存在のいずれに該当するかはインプットしておきましょう。決議取り消しについては、裁量棄却できるかも合わせて論じる用意をしておきましょう。

以上です。