監査論メール配信 05(会計士論文)
監査論の配信は実施論が続きます。過去問も取り上げていますので、出題傾向や難易度をみるうえで参考になると思います。
まずは、H17年の監査基準の改訂からです。H14年以降の監査基準の改訂前文は必ず通読して下さい。多くの受験生が解答できるであろう問われやすい論点が多いですし、現行の監査の基準について理解する一助となると思います。
今回はリスク・アプローチについて改訂ポイントを3つ確認しました。答案スペースから書き切れなかった内容も単独で問われたなら記述すべきとなってくるので、解説の原文も読み込んでおいて下さい。
次に、分析的手続です。分析的手続は計画・実施・意見形成の3つの適用場面があることを忘れないようにしましょう。今回は分析的実証手続に焦点を当てています。実証手続には分析的実証手続と詳細テストがあり、その組合せ(監査アプローチ)の選択と発見リスクの関係について問うています。詳細テストも試査でしょう?といわれればその通りですが、分析的実証手続は「推定」という性格を強く持っているので、証明力の点では詳細テストが勝っているとの認識を持って下さい。
以上です。