財務メール配信16(税理士・会計士論文)

091.092は退職給付会計からです。退職給付債務が概念フレームワークの負債の定義を充足するかを、PBOである点や数理計算上の差異の遅延認識の場合に注目して検討しています。簡単に言うと「期末時点の企業の義務を正しく表示しているか」との切り口で問題を指摘しています。

093の資産除去債務では、負債計上の是非について、概念フレームワークの定義からもう一歩進んで、認識の契機の観点から論じています。概念フレームワークでは、資産・負債の定義を充足する場合でも、認識の要件である①認識の契機と②蓋然性と充たさないものは計上すべきでないとの考え方があります。この①認識の契機の要件を、資産除去債務は満たさないとの立場の紹介です。

以上です。