財務会計メール配信02.03(会計士論文式・税理士)
年末~年始に008~019のメール配信をしました。
008.011は概念フレームワークの定義の空欄補充です。概念フレームワークの各定義、特に資産・負債は正確に覚えるだけでなく、資産性・負債性を評価する際の判断基準として使いこなせるようにしておきたいところです。
009は古典的な資産会計の理論から、動態論における貸借対照表の役割、資産の分類基準です。動態論は収益費用アプローチとほぼ同じ損益計算重視の立場ですから、その中で副次的位置づけの貸借対照表の役割や資産の分類がどうなっていくかを考えます。
010は収益費用アプローチと資産負債アプローチの総論、資産負債アプローチに基づき繰延ヘッジ・繰延税金負債の負債性を評価します。資産負債アプローチのもとでの負債性の評価は、概念フレームワークの定義に照らし合わせればよいと気付けたかがポイントです。
013は棚卸資産から、払出仮定という古典的論点と収益性の低下に伴う簿価切り下げという新基準の論点から。もちろん、新基準の論点の方が重要です。収益性の低下は、固定資産、有価証券と他の科目でも登場する重要な考え方ですし、それぞれの会計基準で共通しない処理もありますから、異同も意識してインプットして下さい。
014~019は金融商品に関する会計基準に関連する理論を取り上げました。金融商品にあたる勘定は資産・負債の両方にあり、時価評価差額の純資産直入を通じて純資産の部にも関連しますから、重要論点はとても多い基準です。
015.016は金融商品の発生と消滅の認識、018.019は金融資産等の評価という抽象論です。具体的な勘定とその会計処理を思い浮かべると比較的理解しやすいと思います。どれも重要な理論ですから、しっかりインプットして下さい。
以上です。