企業法 メール配信 11.12.(会計士論文)
第11回と第12回は、機関(取締役)の論点です。過去5年分の論文式試験を振り返ったところ、監査等委員会設置会社や指名委員会等設置会社からの出題はほぼないようなので、これを除いた内容になります。
取締役の論点は、競業避止義務・利益相反取引等の行為規制から違反時の責任につなげていくとさらに応用的で良いと思います。例えば、「取締役会の承認が必要か否か」の論点 → 「取締役会の承認を経ていない取締役の行為の効力」の論点というように考えていくと、小問で段階的に問われたときのシュレーションになると思います。
論証の答案構成として、総論→各論①、各論②、各論③、と進めているパターンがありますが、各論①だけで問われた場合には答案構成をどうすれば一番スムーズに論証できるかも、是非考えてみてください。知っている論点から出題されるとは限りませんから、その場で答案構成する力をつけるには、問題を自分で設定して答案構成してみて経験値を高めておくことも重要です。
以上です。