第150回 日商1級 答練②~会計学

第1問  空欄補充

会計基準から抜粋した簡単な用語の空欄補充です。問題なく埋めることができたと思います。

第2問 ストック・オプション

ストック・オプションの公正な評価単価が条件変更により変動する場合に、単価の上昇時と下落時で非対称的な会計処理がなされるという問題です。ケース1の上昇時には、差額の1,200円を新たに付与されたストック・オプションと考えて、残存対象勤務期間に費用配分しながら計上していきます。ケース2の下落時には、従来の単価のままとし、マイナスの株式報酬費用を計上することはしません。従業員にとって有利な条件変更をしたにもかかわらず、費用がマイナスされる結果を回避するため、あえて非対称的処理がなされます。

第3問  その他有価証券

社債をその他有価証券として保有している場合の処理です。償却原価法の適用もありますが、定額法ですから簡単です。前期に満期保有目的からその他への保有目的の変更もなされていますが、保有目的の変更は「その他」から他の保有目的になるときには注意が必要ですが、それ以外であれば、変更前の保有目的に応じた評価で振替を行うので、本問のケースでは、償却原価で振り替えることになります。

「時価が大きく下落した」との指示がありますが、減損処理が必要となる「著しい下落」は取得原価の50%程度が目安となるので、本問の下落率では減損処理は不要となります。

以上です。