メール配信~財務会計 第3回
013.資産会計~総論
動態論と貨幣性・費用性資産の分類などの古典的な理論です。出題可能性から考えて、これくらいは覚えておきましょうという内容です。
014.017.取得原価主義と時価主義
017.は取得原価主義と期間損益計算との関係です。保有期間中の評価替えを行わないところに着目しています。014.の取得時や期末時点の論点と比較してみてください。
014.は無償取得資産を、取得原価であるゼロ評価とするか時価評価するかという論点です。「適正な期間損益計算の観点から」とあるので、資産負債アプローチではなく収益費用アプローチから述べることになります。
一方、金融資産の時価評価は期末時点の評価替えを内容とするので、評価差額の処理について意識した内容になっています。
015.割引現在価値
いわゆる新会計基準は、資産除去債務・リース取引・減損会計のように割引価値概念の導入が多く見られます。今回は総論でしたが、各論として、上記分野で割引価値が何を表すものとして用いられているか等、確認してみてください。
018.019.棚卸資産
やはり、収益性の低下を反映した帳簿価額の切り下げに関連する理論の重要性が高いです。他の収益性の低下を反映した減損処理(固定資産や有価証券)との対比を意識するようにしましょう。投資の回収形態(投資の成果を何と考えるか)、収益性低下の判断基準(投資の成果の有無は何で決まるか)、収益性の回復の考慮(洗替えの是非)と、横断的に考えるようにしてください。
以上です。