監査論メール配信 03(会計士論文)

監査論の配信は第3回から実施論を取り上げています。

まず、経営者確認書の論点を取り上げました。実施論における経営者確認書は、経営者への「質問」に対する回答という側面をもつ、一つの監査証拠と位置づけられています。「質問」に対する回答という性格からは、得られた証拠の裏付けが必要になることや、監査の実施のあらゆる場面で広く利用できるという特徴が指摘できます。

もちろん、質問の対象が経営者であることから、会計上の見積りについての監査証拠の入手手段となる点や経営者不正への抑止の効果といった特徴も出てきます。

報告論等の観点からは監査報告書と交換での入手、二重責任の原則や監査実施の前提といった内容がポイントとなってきます。


リスク・アプローチは論点の宝庫ですが、今回はリスク評価の場面での内部統制の理解についての確認です。統制リスクの評価は、整備状況(デザインの評価と業務への適用)と運用状況の有効性の想定までがリスク評価手続として行われ、運用状況の有効性の裏付けのために行われる運用評価手続はリスク対応手続になります。この、境界の理解が曖昧になりやすく(手続自体が重複することもあり)紛らわしいので、誤解を生じさせる答案になっていないかを意識して記述するようにして下さい。

以上です。

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