テキスト更新日記ー企業法Ⅲ 第2回
10月27日(土)
短答答練作成のために、しばし離れていた企業法Ⅲのテキスト作成も、「会社の計算」の分野に入りました。社債や計算書類等について作業を進めています。
そこで気づいたあれこれについてご紹介します。
社債は各回、1問は出題されているようです。社債は借入と株式の中間的性格を持つ 資金調達手段ですから、株式との対比等は学問上は大切なのかもしれませんが、過去問で出題が目立っていたのは、社債管理者や社債権者集会でした。もちろん、社債権者集会と株主総会をシャッフルしたは正誤問題として出題しやすいですから、正確に覚えておきたいところです。
計算書類等は、公認会計士の試験問題として出題がなければおかしい分野です。計算書類・事業報告・その付属明細書のそれぞれについて、監査役・会計監査人の監査の必要性の有無、承認機関、定時株主総会での取り扱い、開示の仕方などは定番の出題になっています。
過去問を整理しながら条文を確認していて気づいたのは、計算書類の規定と会計帳簿の規定の相違がポイントになっている問題、特に閲覧請求や開示面についての問題が比較的多かったことです。計算書類はもともと表に出すために作成している書類であるのに対して、会計帳簿は会社の取引・機密により近い情報といえますから、例え株主といえども、おいそれとアクセスできないよう規制がかけられています。こうした情報の質にも思いをはせると、無機質に見える規定も理解して覚えやすくなるのではないでしょうか。
今回は以上です。