メール配信~監査論 第1回・第2回
第1回、第2回は主体論に関する理論の配信です。監査論の配信は、テキスト記載の基本的理論より少し応用的な内容も含まれています。できるだけ監基報の記述も合わせて解説に記載していますから、本試験でも手許に配布される基準集を利用して答案を作成するときのシミュレーションになるように、監基報の文言から答案へどのように構成しているか、という観点からも解答・解説を読むようにしてください。
001~002 職業的専門家としての判断
監基報の「職業的専門家としての判断」と「職業的専門家としての懐疑心」は、監査基準の「正当な注意」の内容とされるものです。「~の判断」に限定されて問われたなら、監査人が専門家として「判断」が要求される場面を想定して解答する必要があります。事例問題では、むしろ解説にある具体的な判断内容が参考になると思いますから、監基報の号数・項数をチェックしておいてください。
003~005 .007~008正当な注意
「正当な注意」と一般基準の精神的独立性や実施基準・報告基準との関係性についての理論です。一般基準の中の精神的独立性を担保する他の人的要件との関係については「正当な注意」以外も確認しておきましょう。実施基準・報告基準との関係性は、過失の有無の具体的判断基準となることです。一般基準について言及している文言が監基報にあまりないので、より多くのキーワード・キーフレーズを覚えておくように心がけてください。
006 職業的懐疑心
職業的懐疑心は、不正との関連で論じられることの多い概念ですが(②)、正当な注意に含まれる概念として監査一般に及ぶ概念です(①)。職業的懐疑心は、正当な注意に含まれるが監査上重要なため「特に強調され」、不正リスクへの対応としてその保持と発揮が「特に重要」である、と位置づけてください。
以上です。