テーマ1 税効果会計は、どちらかというと理論の重要性が高い分野です。資産負債法・繰延法の対比はもちろんのこと、期間差異と一時差異、永久差異、繰延税金資産の回収可能性といった論点は、しっかり準備しておきましょう。繰越欠損金の税効果については、会計基準の一部改正を経ているので、特に注記が求められる理由に注目して確認してください。
テーマ2 連結財務諸表固有の一時差異は、税効果会計が資産負債法を採用しているので、基本的な考え方として「個別財務諸表上の資産・負債と連結財務諸表上の資産・負債の相違が一時差異となる」と理解してください。その上で、未実現利益に係る一時差異が資産負債法の例外となっており特に重要性が高い論点です。通常の税効果会計の処理と何がどう異なるのかをよく確認してください。