自己株式は、株式会社が株式市場で流通している自社の株式を取得した場合などに生じる勘定です。有価証券である自社の株式を取得するわけですが、会計的性格は有価証券ではなく、株主から出資を受けた会社財産の払い戻し(資本の控除)であると考えて会計処理をします。

計算対策としては、支払手数料の処理と自己株式の処分時、特に新株発行と同時の処分時の処理をしっかりマスターしておきましょう。特に処分時の処理は、新株予約権と組合せた応用がありますから、特に重要です。

また、理論対策も出題可能性が高く重要です。自己株式の会計的性格(資本の控除)から説明する論点が多いので、キーワードをより多く覚えて引き出しを増やしておきましょう。自己新株予約権との異同を意識すると両者の処理が整理できて両得です。