テーマ1 会計上の変更及び誤謬の訂正は、短答対策で確認済みかとは思いますが、まず語句を正しく覚えていることが前提です。次に計算面ですが、会計方針の変更・誤謬の訂正は、原則処理であれば「当初から変更後の会計方針で処理していた、当初から正しい会計処理を行っていた財務諸表」を作成する、と考えてください。その上で生じる不整合を、株主資本等変動計算書の繰越利益剰余金の期首残高部分に累積的影響額として計上します。その際には、変更・訂正の前後で損益(繰越利益剰余金)が増加する変更・訂正か減少する変更・訂正かに注意してください。この論点に関しては、仕訳よりも財務諸表の数値がどうなっていれば良いか、という観点から解いていく方が簡単です。
テーマ2 減価償却方法の変更は、計算はいずれにしても将来に向けて影響させますが、理論では「減価償却方法の変更」と「耐用年数の変更」は論拠が異なりますので、区別しておいてください。