この章では、討議資料「財務会計の概念フレームワーク」について解説しています。近頃は毎回のように出題されている分野ですし、新会計基準の基礎となっている点からも理論対策として重要です。

テーマ1 財務報告の目的は、当然に身についているべき知識にあたるので、しっかり確認してください。テーマ2 会計情報の質的特性は、各会計基準で会計処理を選択する際に、その根拠として指摘される内容の基礎となる概念です。どちらのテーマも、各概念について正しく理解しておくことを重視してください。

テーマ3 財務諸表の構成要素については、「収益認識基準」が公表されたため、B/S側の構成要素を重視する方針で良いと思います。68回と70回では資産と負債の定義の空欄補充も出題されています。資産と負債の定義は正確に覚えて、資産性・負債性の有無を評価するときに当てはめられるように準備しておきましょう。

テーマ4 認識と測定は、総論部分だけ紹介しています。69回では概念フレームワークから小問2題の出題がありましたが、共にこの認識と測定の総論的な内容が問われました。認識と測定の基本的な考え方を正しく理解しておくことを重視してください。